ARCHITECTURE
立正佼成会 禅定の間
- カトリック教会・修道院
「静かな内省的に黙想できるような空間をつくりたい」とのご依頼でしつらえた。大聖堂の大改修工事の一部である。与えられた場所は、7階最上階であったので、トップライトを新設して一条の光が内壁をつたわって光をおとし、黙想の空間をさらに、深い内省的な空間をしつらえようと試みた。既存の改修ゆえ天井は低く抑えられるので、横への無限の広がりを意識し、利休の待庵茶室を想起した小宇宙的な無限の広がりをもたせるべく、すべてのコーナーは大きく面をとり、光がほんのりと回り込むようにしつらえた。内部空間は中心のご本尊へ意識がすべて向かうように、3つのスペースに分割してそれぞれを曲面でつないでいき、床のフローリングのパターンも室のしつらえに合わせた網代張りとし、手に柔らか味を与える豆のような形状の押板の削りだし、座禅の組める段と特注の家具は高さを低く抑え、座るという行為の感覚を大切にした。
概要
発注者 | 立正佼成会 |
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敷地 | 東京都杉並区 |
設計 | 村上晶子アトリエ |
聖堂家具 | 粒粒人 |
施工 | 銭高組 |
延床面積 | 140 m² |
掲載誌 | 建設ジャーナル 2007年8月号 |