等々力渓谷に程近い敷地である。環境が良い反面、都市計画公園地域で形態制限と構造制限があった。風通しのよい明るく広いリビングと広い玄関と和室のご要望であった。造成済の擁壁に荷重をかけない位置に杭を打ち重量鉄骨の片持ち梁を形態制限一杯のガレージの上部まで張り出させ広くとり和室は茶室のようなしつらえにすると同時に、サッシをフルオープンにして開放感をつくった。玄関ホールは上昇感のある階段で視線が抜けていく。正面には朝陽の射すステンドグラスがあり。その壁面はタイルを塗り壁で塗りこんだ意匠として質感を出している。